確証バイアスとは、患者さんの所見や検査結果を自分の良い方向に解釈してしまうバイアスのこと。
例えば、腹痛で除脈の患者さんに、痛みで迷走神経反射を起こしているのだろうと考えるように、「自分の都合の良いように」解釈してしまうバイアスのこと。
そうであって欲しい、という所見に重みづけを強くしたり、
これは変かな、という所見に対して「しかしこういう解釈もあるか」
というように、自分の信じる仮説への情報を信じやすくなったり集めやすくなる傾向がある。
医学以外の例を上げると、
「あの人はとても良い人間だ」と思っていると
その人にした行動を良いように取ったり、良い人である証拠を集めるよう努力し
そうでない(実は悪い人だ)という情報は無視ないし反論を立てるようになる。
というような行動が確証バイアスである。
医学では、
(こうであって欲しい)=軽傷
(こういう病気であってほしくない)=重症
である場合、往々にして確証バイアスを持って臨むことは危険なことである。
参考
The Cognitive Psychology of Missed Diagnoses等