診断を誤らせる認知エラーで、Premature closureとは
「一度初期診断をつけてしまうと、それ以降の鑑別をしなくなる」という
診断の認知エラーのことを示します。

 

例えば、前医で胃潰瘍による心窩部痛と診断された人を見て
この人は胃潰瘍だと考え、ほかの病気の可能性を考えなくなってしまう、などが上げられます。

 

これは、他の医師や主治医などが、この病気と診断した後に病棟などで聴く
●●病で入院したAさん(ex.肺炎で入院したAさん)
という言葉が端的に表しているかもしれません。

 

・本当にその病気なのか
・ほかに怖い病気が隠れていないか

 

ということを、目の前にいる患者さんでいつも心がける癖をつけることはとても重要だという気付きを与えてくれる認知エラーです。