ロキソニンとカロナールの違い
強さの違いについてお話しします。

 

ロキソニンもカロナールも、解熱(熱を下げる)、鎮痛(痛み止め)として処方されます。両方とも一見似た薬ですが、違いがいくつか見られます。

作用機序の話は複雑なので、もしそういったことに興味があれば本を読んでみてください。

 

効果はカロナール8:ロキソニン10くらい。ただしカロナールの量がポイント

海外では、効果は
カロナール8:ロキソニン10
とされています。ただこれは、カロナールを1000mg使用した場合です。

日本では、昔は保険で400mgまでしか使用できなかったので、カロナールが400mgの時の効果と比較して、ロキソニンより弱いと考えられてきました。

今は1回あたり1000mgまで使用できるので、しっかり使えばロキソニンよりややマイルドながら、効果的な解熱鎮痛効果が得られます。

ただし・・・

 

肝臓に負担がかかりやすいか、腎臓に負担がかかりやすいか

カロナールを1000mgのようなしっかりとした容量で使用すると、肝臓の数値が上がることがあります。アメリカなどでは、容量を多めに使用している方が多いため、肝障害の率が高いと言われています。ただし腎臓への負担は少ないとされています。

 

一方、ロキソニンやハイペン、ボルタレンやナイキサンなどのNSAIDsと総称される薬は、腎臓への負担が問題になるので、腎臓が悪い人に使用するのは躊躇されます。

 

腎臓への負担が一度かかってしまうと、場合により回復しないこともあるので、長期間に漫然と使い続けるのには向いていないと言えるでしょう。

 

カロナールは痛風に向いていない

ロキソニンなどは、消炎作用といって炎症を抑える働きがあります。カロナールは脳に聞いて、ロキソニンなどは局所に聞いて痛みを抑えるイメージですが、痛風は局所で炎症が起こっているので、炎症を抑える働きであるロキソニンなどが向いています。

 

 

まとめ

総じていえば、少な目の容量ならカロナールの方が副作用が少なく、多めに使って肝障害が出てももとに戻ることが多いと考えられているカロナールの方が安全に使用できると考えられています。

カロナールも量を使えば、痛みもある程度効果がみられます。