健康診断で、尿タンパク++と言われて、以前より増えているが、これは腎臓の病気なのか?という質問をいただきました。

 

A.腎臓の病気の可能性はある。精密検査をするべき

 

が返答となります。

 

尿検査の健康診断は、+、±、-があり、どれが異常なのかと悩まれるケースが少なくありません。

 

実際には、この+、-という方法を尿定性検査と呼びますが、この方法の特徴は
・病気がある人を、ピックアップしやすい
・病気がない人も、異常と出てしまう。
という2つです。

 

ですので、この尿たんぱく2++というのは
「病気の可能性があるから、調べたほうがよいですよ。調べてみたら実際病気じゃないかもしれないけど、調べたほうが安全だよ」
と解釈するべき検査結果です。

 

この検査で陽性だった場合、次は血液の検査で腎臓が傷んでいないかという検査と、尿から実際にどれくらいのたんぱく質が出ていくのかを調べます。具体的には、定量といって尿の中のタンパク質の量を直接はかる方法があります。その検査(精密検査)は、尿を出すだけで調べることができます。より正確な検査では、24時間尿を貯める必要がありますが、しっかりと評価できます。

 

腎臓は、症状がないまま病気が進行してしまう(悪化してしまう)病気です。健康診断は、症状のない時期に腎臓の病気を発見するためには非常に良い機会です。健診で引っかかった時には、一度しっかり調べてみることをお勧めします。