あせもの対処のカギは、ずばりこまめに汗を拭くこと、患部を清潔に保つことです。
あせもが出来る原因は、エクリン汗腺とよばれる汗を出すための器官がつまってしまうことで、皮膚がただれたり、水泡が出来たりして、湿疹になります。
ですので、出来るだけ汗腺が塞がらないように、汗をこまめに拭いたり、入浴やシャワーで皮膚を清潔に保ったりすることで、あせもが出来にくくなります。

 

 

あせもの治療方法・対処方法

あせもの治療薬にはどんなものがある?

まずは、前述のように清潔に保つことで様子を見ます。それでも改善がみられない時は薬物治療を開始していきます。
治療薬としてよく用いられるのはステロイド製剤の入った軟膏を使用します。
その中でも弱ステロイドといって、薬効が比較的弱いものを中心に患部に塗っていきます。
他にも、あせもはかゆみの症状が出ることが多いので、抗ヒスタミン成分であるジフェンヒドラミンが含まれている軟膏を使用することもあります。
さらに、かゆみがあることで指で患部をかきむしったりすると、指先から細菌感染し、化膿することもあるので、その場合は抗菌薬入りの軟膏が処方されることもあります。

 

 

あせもが治るまでの治療期間は、どれくらい?

あせもは汗をこまめに拭いたり、入浴シャワーで汗腺を開き、清潔にしておけば、軽症であれば2〜3日で軽快します。
ステロイドや抗菌薬を使用するほど患部が悪化していた場合は、治るまでに1週間前後かかることもあります。

 

 

アロマや塩水などの民間療法は、取り入れる価値はある?

アロマや塩水を利用した民間療法も、あせもの治療として有名です。
塩は防腐作用があったり、水分吸収作用があるので、あせもに効くといわれています。
また、花や植物に含まれるラベンダーなどのアロマ成分も、あせもの肌の炎症を抑えたり、修復効果があると言われています。

 
しかし、民間療法とはいわゆる医師が行う科学的根拠に基づいた西洋医学と違い、経験則からなりたっているものであり、必ずしも万人に共通する治療法ではありません。
例えば、あせもの患部にむやみに塩分をすりつけたりすれば、かえって炎症が悪化することもあります。
ですので、もしどうしても、これらの民間療法を利用したいということであれば、かかりつけの医師に相談してから使用することをお勧めします。

 

 

あせもの色は残る?「色素沈着」はする?

あせもが治った後に、皮膚が茶褐色に色素沈着している場合があります。

 

多くの場合、あせもができている時に、かゆみがあってかいてしまうと、皮膚が傷ついてしまいます。
この傷ついた皮膚が修復する過程において、茶褐色の色素沈着として残ります。

 

また、長期間、慢性的に皮膚に炎症が起こっていると色素沈着として残ることもあります。

 

この色素沈着は、肌を清潔に保ち保湿成分の含まれたクリームやローションを塗っておくと、より短期間で奇麗に直すことができます。

 

特にハイドロキノンという成分が含まれた軟膏やクリームは有効です。

 

 

こどものあせもの治療で注意することは?

こどもは対表面積に対する汗腺の数が多いので、あせもができやすいです。
また、大人よりも汗をこまめに自分で拭くことができないので、よりあせもになりやすい、という特徴があります。
ですので、親が注意して、こどもの汗を細かく拭いてあげたり、こまめにシャワーを浴びさせたり清潔に保つようにしておくことが重要です。

 

 

あせもの原因によって治療方法を変えることはある?

あせもの原因は前述のように、主に高温湿潤な環境なので、その場合は汗をこまめに拭く、清潔に保つなどの従来の対応をしていきます。

 
あせもの原因として食物も考えられます。

 
ニッケルやクロム、コバルトなどの微量元素と呼ばれる金属類が多く含まれる食物は、あせもの原因のひとつと言われていますので、これらの食品を少なくするようにすることで改善につながります。

 
さらにストレスが強くなると自律神経のメカニズムに障害が生じることで、あせもの原因にもなりますので、その場合は、できるだけストレス環境を避けることも重要になります。