P波の有無、これが徐脈性の不整脈を見る中で
最も重要な点です。
では、上と下で、どちらが<ヤバイ>不整脈でしょうか?
上は、洞停止です。
下は、房室ブロックです。
この場合、両方共注意すべき不整脈ですが、特に
P波のある徐脈性不整脈は、とても危ない病気です。
突然死のリスクが高く、完全房室ブロックを放置すると
1年間で30%以上が突然死を起こす、と言われています。
洞停止の方は、死亡率はまだ分かっていないと言われています。
P波がある、ということは、心房はOKで房室結節・心筋に問題がある
P波がない、ということは、房室結節や心筋はOKである。(心房に問題がある)
房室結節・心筋に問題がある方が突然死のリスクが高くなります。
洞房結節がやられても、房室結節・心筋から補充収縮が出ます。
しかし、房室結節・心筋がやられると、心蔵が止まるリスクがあります。
・洞停止
・房室ブロック
両方注意が必要な不整脈ですが、P波がある不整脈の方がリスクが高いことを
覚えておきましょう。