Q 咳が長引いて、なかなか止まりません・・・。
原因と、治療方法を教えてください。

 

A

咳が出てなかなか収まらない、という質問、相談を
よくいただきます。
では、その原因と対処方法についてお話します。

 

咳が長引く原因は、色々あります。

まず、咳が長引く病気ですが、これは沢山ありますので一つずつ解説します。

一般的には、2.3週間以上長引く咳を、咳が長引いていると判断します。

 

原因としては

1.風邪などの後に咳だけが残るもの

2.肺炎を起こしているもの

3.咳喘息、というようにアレルギー症状が原因で起こるもの

4.胃酸が肺に入り込んで咳が起きているもの

5.お薬が原因で起きるもの

6.蓄膿症(副鼻腔炎)などで、鼻にたまった膿が肺に垂れこむため咳が起こるもの

7.タバコなどの気道異物

 

という原因が多いです。

 

肺炎だけではなくて、アレルギーだったり胃酸だったりと
色々な原因があるのです。

 

 

咳が続くときの、考え方と治療方法

1.肺炎かどうか見る

まず、臨床的には『肺炎』が嫌なので
肺炎かどうかを調べます。

胸の音を聞いたり、酸素の濃度を調べたり、レントゲンを撮ったりします。これは聴診器とかがないと少し難しいです。

肺炎が無さそうで、先に風邪などを引いていたのであれば
咳止めを出して様子を見ることも多いです。

 

 

つぎに、それでもなかなか治らない、またはほかに原因が疑われるときはその治療をしたり検査をします。

 

2.咳喘息・アレルギーが原因っぽい場合
呼吸器科かアレルギー科に相談します・・・(笑)

もしくは、気道を広げる薬を試して効果があるか見ることもあります。

 

3.胃薬を試す
CMなどで有名になった(と思われる)、逆流性食道炎という
胃酸が食道に上がってきて、胸やけを起こしたり、咳の原因になったりします。なので、夜に咳がひどくなる人(横になっていて逆流しやすいので)や、肥満体系の人や、胸やけが一緒にある場合は、
胃酸を抑える薬を試してみる場合があります。

 

4.お薬が原因で起きるもの
薬では、血圧を下げる薬が原因としては多いです。
ACE阻害剤っていう薬で、○○プリルっていう名前のものが多いです

なので、大事なことは、飲んでいる薬があれば持っていきましょう。ってことです。

 

 

あとは、たばこが原因だったりすることも多いです。

 

長引く咳は、診断も長引くことが多いです。
診断的治療といって、効果があるかを見てその病気らしいと思う
という、ちょっと変わった診断をすることも多いので

根気よく主治医の先生と相談、または呼吸器科を受診しましょう。

 

 

長引く咳は、診断が難しいですが95%はある程度の診断と治療ができる、という報告もあるので、根気よく向かい合っていきましょう。